「プロテスト合格にはどのくらいの時間がかかる?」
「プロテストに合格するには何を・どれくらい練習すればいい?」
「ボクシングのプロテスト、実際の内容を知りたい」
そんな疑問はありませんか?
この記事では…
プロテストに合格した僕の実体験を元に、
ボクシングジム入門〜プロテスト合格までの道のりを、
初心者の方にもわかりやすくお伝えします。
- ボクシングファン歴20年
- ボクシング歴10年
- 元スーパーライト級・
ウェルター級のプロボクサー

合格までにかかる期間は平均6〜12ヶ月|僕は9ヶ月で合格

運動経験で合格期間は変わる
僕は学生時代にバスケ・空手、大人になってからフィットネス目的でボクシングを半年ほどやっていました。
それが下地となり、ジム入門3ヶ月、前述の半年間も合わせて9ヶ月ほどでプロテスト合格できました。
全くの運動経験がなく、ボクシングをゼロから始めた人は1年ほど、
野球やサッカー・陸上などの運動経験がある人は早い人で6ヶ月ほどで合格することは十分可能です。
※週4〜5日の練習を仮定
| 運動経験 | 合格までの期間 |
|---|---|
| なし | 1年 |
| あり ・野球 ・陸上 ・空手など | 6ヶ月〜 |
ボクゼロ早ければ良いものじゃなくて、十分なスタミナ・筋力・攻撃と防御技術を身につけて、所属ジムからOKをもらってから挑戦するのが大事。
そうしないとリング上での事故に繋がってしまう。
練習と仕事のバランスを考える
ボクシングの練習(ジムワーク)は、2〜3時間ほどを集中的に行います。
これはプロ選手でも同じです。
この練習時間を毎日の生活の中に、仕事の時間とバランスを取って確保しなければいけないので、
週にどれくらい練習に時間を割けるかによっても、合格までの期間は当然変わってきます。
僕がプロテストまでにこなしたメニュー


下記が当時の僕が、プロテスト合格まで行っていた練習メニューです。
週6日行います。
通常のジム練習
・準備運動ストレッチ
・縄跳び|2R
・シャドーボクシング |5〜8R
・ミット打ち|5R
・サンドバッグ|4〜6R
・スピードボール|2R
・パンチングボール|2R
・シャドーボクシング|2〜3R
・筋力トレーニング |週2〜3日
・運動後ストレッチ
準備運動ストレッチ
準備運動の動的ストレッチ。
関節を温め、怪我を予防します。
縄跳び|2R
ヘビーロープという重い手首を鍛えるロープを使って、リズミカルに飛びます。
シャドーボクシング |5〜8R
フォームやパンチの軌道を確認します。
まだまだ初心者なので、変なクセがつかないよう丁寧に行います。
ミット打ち|5R
トレーナー(会長)のミット打ち。
基本のジャブ・ストレート・フックから、ワンツーまで。
厳しい技術指導が入ります。
サンドバッグ|4〜6R
3〜4Rは中型サンドバッグでフォームを確認しながら打ち、
2〜3Rは大型サンドバッグにパンチを全力で打ち込み、追い込みます。
スピードボール|2R
フットワークを確認しながら、ボールの動きに合わせてスピーディーにパンチを打ち込みます。
パンチに対する反応と、どんな体勢からでもパンチが打てるよう心がけます。
パンチングボール|2R
眼でボールをしっかり追いながら、リズミカルにボールを叩きます。
動体視力を鍛えます。
シャドーボクシング|2〜3R
今日課題にした動きやパンチを復習します。
じっくりと動き、フォームの確認をします。
筋力トレーニング |週2〜3日
腹筋・背筋・首・体幹など、自重のトレーニングが主になります。
運動後ストレッチ
疲れを明日に残さないよう、
静的ストレッチで全身の筋肉を弛緩させます。
スパーリングの日
時期によってスパーリング(試合を想定した練習)の頻度は変わります。
プロテスト1ヶ月前くらいから、動きの勘を鍛えるために週2〜3回行います。
下記がスパーリングの日の練習メニューです。
・準備運動ストレッチ
・シャドーボクシング|2〜3R
・スパーリング|3〜5R
・サンドバッグ|2〜3R
・運動後ストレッチ
ロードワーク
上記のジムワークに加えて週6日、早朝に5kmのロードワーク(ランニング)を行います。
週に1〜2日はダッシュだけの日も作ります。
4R手を出し続けるスタミナをつけることはもちろん、
強烈なパンチを打つための崩れない体幹と下半身を作るために、
ロードワークを欠かすことはできません。
ジム入門からプロテスト合格までの道のり【体験記】


プロテスト3ヶ月前|プロボクサーを目指してジムに入門
プロボクサーになると決めた僕は、東京のジムに行こうかと思いボクシング雑誌を読みあさっていました。
するとたまたま同県のジム所属の、日本ランキング1位のボクサーの特集記事を発見。
興味を持った僕は、すぐにジムに連絡して見学に行きました。
雑誌で見た日本1位のボクサーを見つけます。
初めて目にする、日本ランカーの迫力ある練習。
咆哮をあげ、サンドバッグにパンチを打ち込み、
黙々と自分を追い込むその姿にただただ圧倒されました。
「この人と同じ場所で、同じジムでプロボクサーを目指したい」
追いかけたい1人のボクサーと出会った僕は、
翌日からジムに入門し、ジムワークをスタートさせました。
僕は右利きですが、
会長にサウスポーで始めるよう言われて、
基本のジャブから…ゼロからボクシングを始めることになりました。
プロテスト2ヶ月前
当初は特にプロ志望ということは伝えていなかったのですが、
毎日真剣に練習に打ち込んでいたら会長に
「プロテスト受けるか?」と問われ、
「やります」と即答しました。
このあたりからスパーリングの頻度が増え、プロの先輩方に相手をしてもらうようになります。
憧れの日本ランカーのスパーリング相手も務めました。
もちろん、コテンパンにやられます。
でも、ただただ、嬉しかった。
プロテスト1ヶ月前
JBCと提携している大きな病院に健康診断に行きました。
脳の診断画像・肝炎の検査などを撮って、医者からボクシングしても大丈夫と診断されます。
脳の画像なんて生まれて初めて撮影したので、
「自分はもしかすると、とんでもない世界に足を踏み入れてしまったのかもしれない」
と、何とも不安な気持ちに襲われたことを覚えています。
プロテストで使うトランクス・マウスピースを購入しました。
ヘッドギア・ノーファールカップ・ボクシンググローブはジムのものを借りて使います。
プロテスト1週間前
プロテストに減量はありません。
体調を整え、疲れを溜めないよう気をつけるだけです。
この頃になると元来、心配性の僕はとにかく不安と緊張で毎日生きた心地がしなかった。
そんな時、憧れのボクサーに声をかけられます。
「自分に何が足りない、これが足りないと不安になっても仕方ない。
何かに挑戦する時は、色々と不足しているものだ。
自信満々になる日なんて、絶対に来ない。」
彼の言葉で、心が軽くなった。少しだけ勇気が湧いてきた。
とにかく全力で挑戦しよう。練習でやったことを出し切ろう。
そう決意を固めました。
プロテスト当日
地方ジム興行の、前座試合の前にプロテストが行われます。
会場に到着し、当日計量を行いました。
計量後、体重が近い人同士でスパーリングが行われます。
なぜか筆記試験はありませんでした…。
トランクスとノーファールカップを身につけ、
バンテージを巻きます。
グローブをつけてもらい、シャドーボクシングで体を温め戦闘体勢を作っていきます。
ヘッドギアとマウスピースをつけ、顔と体にワセリンを塗りたくる。
しばらくして番号を呼ばれて、リングの上へ。
緊張はMAX。ガッチガチの状態です。
いよいよプロテスト本番、開始のゴングが乾いた音を立てて鳴りました。
普段やっているスパーリング同様、
まずは礼儀良く、グローブタッチをしようと歩み寄り両手を差し出しました。
その瞬間、
僕の両手は振りはらわれ、思いっきり右ストレートを顔面にくらいました。
ヘッドギアの上からでも、物凄い衝撃が脳に走ります。
ガクンと足腰にくる感覚。
ジムの先輩たち、日本ランカーの先輩とのスパーリングがなかったら、きっと倒れていた。
最初の一撃が尾を引き、足腰に力が入らず反撃という反撃はできませんでしたが、最後まで手を出し、やり切りました。
プロテストの終了後、下半身の痙攣が止まりません。
初めて「ダメージを負う」ということを身をもって学びました。
最初の一撃を含め、まともにパンチを何発か貰ってしまったので落ちたのだろうな…
と落ち込みながらJBC事務室にプロテスト結果を聞きに行きます。
結果は合格
しかしJBCの人に、
「もっと練習を積まないと危ないぞ」
と注意を受けました。
その日1日だけは、念願のプロライセンス獲得の喜びに浸りました。
目標だったプロボクサーになることができた…
しかし、テストから3ヶ月後にプロデビュー戦が決まってしまったので、
すぐに試合への準備、焦りと恐怖に襲われていくことになります。



別記事で、プロデビュー戦の体験記もまとめます!
まとめ|合格へのアドバイスはたったひとつ


手本とするボクサーを見つけ、できるならばその人と同じ場所で練習し、全てをマネすること
これからプロテスト合格を目指す人に向けて、
僕がアドバイスできることはこれだけです。
運動神経は平均以下の僕が、プロボクサーになれた最大の理由は、
尊敬するボクサーに出会い、彼のシャドー・サンドバッグ・ミット打ち…すべてをマネし続けて、イメージとして頭に刻み込んだことです。
僕は本当に運が良かった。
それが難しい場合は…手本とするボクサーの動画を何本も用意して、
毎日観て、実際にジムでイメージ通り動き、パンチを打ち込んでみる。
これをするとしないとじゃ、全く成長の速度が違ってきます。
それだけ、脳のイメージの力は凄い。
プロ競技者を目指すわけなので、毎日の地道な努力を継続することや、
必要な筋力をつけていくことは当然のことです。
ただ、上記の方法を加えて練習に取り組むと、
より確実に、最短でプロテスト合格という結果を手にすることができると確信しています。



この記事がプロテスト合格を目指して頑張っている人や、
プロボクサーに興味がある人の参考になれば幸いです!
本日は以上となります。
お読みいただき、感謝です!

