「プロボクサーのライセンスについて詳しく知りたい」
「年齢制限はあるの?」
「実際のプロテストはどんな感じで行われる?」
そんな疑問はありませんか?
ボクゼロ初心者の方でもプロボクサーのライセンスや、プロテストについて全体像がつかめるよう分かりやすくまとめました。
- ボクシングファン歴20年
- ボクシング歴10年
- 元スーパーライト級・
ウェルター級のプロボクサー


プロボクサーのライセンス制度|JBCの認定制度


JBC(日本ボクシングコミッション)により、プロボクサーの認定は行われます。
プロボクサーのライセンスは、日本国内でJBC管轄の公式試合に出場するための資格になります。
ライセンスはA級B級C級で区分され、選手の戦績や実力に応じて昇格していきます。
これにより、経験が浅い選手が高い選手と試合が組めないようにして、競技の安全性を高めています。
日本でプロボクサーとして試合に出場するには、以下の流れを通る必要があります。
・JBC(日本ボクシングコミッション)
・JPBA(日本ボクシング協会)
上記に加盟しているボクシングジムに所属する


JBC開催のプロテストを受験して、合格する


所属ジムを通じてライセンス登録を行う



JBC・JPBA非加盟のジムも多くあるので、ジム選びの際は注意して!
A級B級C級の違いを解説|ボクサーのキャリア
プロボクサーのライセンスは以下の3つに区分されています。
出場できる試合のラウンド数や対戦相手のレベルを示す基準になっています。
| 区分 | 試合のラウンド数 |
|---|---|
| C級 | 4ラウンド |
| B級 | 6ラウンド |
| A級 | 8ラウンド以上 |
C級とは|4回戦ボクサー。デビュー戦時のライセンス区分
プロテスト合格時に与えられる基本ライセンス。
4回戦の試合に出場するボクサーが対象になります。
デビュー戦・新人王戦など、キャリアの入り口にあたる段階で、
ここで安定して結果を出せる選手が、次のB級へ進む土台をつくることができます。
B級とは|6回戦ボクサー。試合の技術レベルもグッと上がる
C級ボクサーが4勝すると、B級ボクサーとなり6回戦の試合に出場できます。(引き分け2つで1勝)
ラウンド数が増え、相手の技術レベルも1段階上がるため、
スタミナ配分や試合全体の戦略的な組み立てが必要になります。
A級とは|ランキング入り・チャンピオンを目指す選手たち
B級ボクサーが2勝すると、A級ボクサーに昇格し8回戦以上の試合に出場できます。
日本ランキング入りを狙う選手や、
日本王座、さらには世界挑戦を視野に入れるボクサー達がこの区分に集まります。
技術・体力・経験のすべてが高い水準で求められ、
日頃の自己管理から減量までハイレベルなプロ意識が問われます。
特例
特例として、
「アマチュアで全日本ランキング10位以内相当の実績を有する者」
始めからB級のプロテストを受験することができます。
那須川天心選手は、キックボクシングでの大きな功績を加味されて、
B級プロテストを受験し、合格しています。
さらに特例として、始めからA級プロテストを受験できる選手もいます。
最近では、井上尚弥選手が例に挙げられます。
プロテストの受験資格|受験料・必要なもの
受験資格
満16歳から満34歳まで(申込時に満34歳であれば受験可・試合出場は17歳から)
※ 37歳で自動的にライセンス失効となる定年ルールがありましたが、現在は撤廃されています
コミッションドクターによる健康診断に合格した者
所属ジムがJPBA(日本プロボクシング協会)に加盟していること



プロ選手がいるジムは、基本的にJBCとJPBAには加盟しているよ
受験料
11,000円(税込)※1年以内の再受験は5,500円
必要なもの
- マウスピース
- バンデージ
- へッドギア(ノーズガードのないもの)
- ノーファールカップ
- トランクス
プロテストの内容と合格基準|テストで見られるポイント


プロテストのスパーリングでは、公式戦に出場しても競技として成立するレベルにあるかを審査されます。
なので、がむしゃらにパンチを出し続け、相手をKOしてもテストに合格することはできません。
下記にスパーリングで審査員に見られるポイントをまとめました。
基本のフォーム
あごが上がっていないか
ガードが出来ているか
正面を向きすぎていないか
基本のパンチの打ち方
ジャブが打てているか
ワンツーを打てているか
コンビネーションを打てているか
フットワーク
足がそろっていないか
ステップインできているか
スタミナ
手数が少なくないか
後退が多くロープを背負っていないか
反則
ナックルを当てられているか
相手の頭を抱え込んでいないか
レフェリーの指示に従っているか



ボクシングはケンカじゃない。お客さんに観戦して楽しんで貰い、プロ競技者としての資格があるのかをテストでは見られるんだね。
プロテスト体験談


20年ほど昔の話になりますが、
ぼくが経験したプロテストの流れを時系列でまとめてみました。
JBC加盟の、田舎にある小さなジムです。
プロボクサーを目指してジムに入門
プロテスト2ヶ月前
プロテストを受けるか会長から打診され、受験を決意。
在籍していた先輩ボクサーとのスパーリングが増え、毎日コテンパンにやられる。
体力と足腰の強化のために、ロードワークをこの頃から始める。
プロテスト1ヶ月前
JBC提携の病院に健康診断を受けに行く。
脳の診断画像を生まれて初めて撮り、
医者からボクシングして問題ないと診断を受ける。
プロテストで使うマウスピース・トランクスを購入。
ノーファールカップ・ヘッドギアはジムのものを借りて使用。
プロテスト当日
地方ジムの興行にて、前座の試合の前に行われる。
減量などは特になく、当日同じ受験者の中から体格が近い人とのスパーリングを行う。
なぜか筆記試験は行われず。
めちゃくちゃ緊張しながらリングへ。
ゴングと同時に、まともにパンチをくらう。
反撃という反撃は出来ないまま、テストは終了。
テスト後は下半身の痙攣が止まらず、これがダメージを受けるということか…と実感する。
ボコボコにやられたので落ちただろう…
と落ち込みながら結果を聞くためにJBC事務室へ行く。
結果は合格。
でもJBCの人に「もっと練習しないと危ないぞ」と注意される。
プロテストから3カ月後
ジムの自主興行にてプロデビュー戦が決定する。
ちなみに対戦相手はプロテストでボコボコにされた因縁の相手。



プロテスト体験談は、別記事でまた詳しく書きたいと思っています!
まとめ|地道に努力すれば、誰だってプロボクサーになれる


プロボクサーのライセンスの詳細から、取得方法までまとめてみました。
これからプロボクサーを目指したり、少しでも興味がある方の参考になれば幸いです。
現在のボクシング界では、スポーツ科学や医療の発達により37歳の定年制が廃止されて、
選手生命が大幅に長くなりました。
僕が現役時代のジムメイトで、30歳でプロテストに挑戦した方がいました。
大変失礼な言い方になりますが、当時のぼくが見てもボクシングセンスは全く感じられなかったし、
さえないおじさんとしか思っていなかった。
しかしその方は、毎日毎日ジムに通い続け、ひたむきに練習に打ち込み、努力を続けました。
そしてプロテストに一発合格し、プロボクサーになり、デビュー戦で圧倒的なKO勝ちを収めます。
リング上で大勢の観客の声援に、満面の笑みとガッツポーズで答えていた姿が忘れられません。
そんな彼を見てぼくは何歳になっても、運動センスがなくても、
ひたむきな努力とがんばる気持ちさえあれば誰だってプロボクサーになることができると学ばされました。



当時の僕に説教したいね。
もし、今現在プロボクシングの世界に踏み出そうか迷っているのならば、
思い切ってチャレンジしてみてほしいと僕は思います。
それだけの価値が、ボクシングには絶対にある。
ボクシングから得られるものやその魅力についてなども、後日記事にできたらと思っています。
本日は以上となります。
お読みいただき、心から感謝致します。

