「プロボクサーの収入について詳しく知りたい」
「ファイトマネーはどういう仕組みになっている?負けたら貰えない?」
「史上最高額のファイトマネーを稼いだ日本人選手は?」
「ボクサーとして高収入を得るにはどうしたら良い?」
そんな疑問はありませんか?
この記事は…
プロボクサーを目指す人や、選手の収入がどうなっているか知りたい人に向けて、
プロボクサーの収入について深掘りしました。
ボクゼロどこのサイトよりも詳しく解説したよ!
- ボクシング歴11年
- 元スーパーライト級・
ウェルター級プロボクサー - ボクシングジムでのトレーナー経験あり
- トレーナー資格保有(NSCA-CPT)


プロボクサーの主な収入源は2つ


ファイトマネー
ファイトマネーは試合をするごとに選手に入るお金です。
試合をしない場合(ケガなどで出来ない場合も)、1円も選手には入りません。
プロ野球のように、競技を続けることによって毎月の生活費が補償されてはいません。
ファイトマネーの詳しい仕組みについて後ほど解説します。
スポンサー収入
試合を重ねて、実力と共に知名度が上がっていくと選手個人に地元企業などのスポンサーがつくことがあります。
会社や団体の単位で応援者がつく、というイメージです。
日本ランカー以上の、知名度の高い選手は試合で使うガウンやトランクスに企業ロゴなどを入れて、会社をPRして契約料を得ています。
数万円の契約料から、数百万円にのぼる金額を得ている選手も存在します。
ファイトマネーの仕組みを解説|負けても貰える?


ファイトマネーの相場|A級B級C級ボクサー〜日本チャンピオン
ファイトマネーは試合を主催した興行主からジムに支払われます。
ジムが受け取った金額からJBC規定のマネジメント料33.3%を引いた金額が選手に支払われます。
ファイトマネーの相場
| C級ボクサー(4回戦) | 8万円 |
| B級ボクサー(6回戦) | 10万円 |
| A級ボクサー(8回戦〜) | 15万円〜 |
| 日本ランカー | 30万円〜 |
| 日本チャンピオン | 100万円〜 |
慣例として多いのが、上記金額の倍額分のチケットをファイトマネーとしてジムは受け取り、
選手から応援者に売ってもらうという形です。
チケットを売った分だけ選手に入るファイトマネーが増えます。



選手が手売りしたチケット代すべての合計額からマネジメント料が引かれるよ。
ただ、この部分に対しては明確な細かい規定がなく、
ジムによっては相場分は現金で支給して残りは選手に売ってもらったり、
相場分は選手が現金で必ず用意しなければいけない…などなどジムによってやり方は変わります。
ジムによっては、全額現金で支給というところもあります。



選手に良心的なジムか、そうじゃないジムかの差が出るね。
激励賞とは
選手を応援している方々が、その気持ちを現金で表したものです。
「投げ銭」と同じ意味合いのものです。
ボクシングの試合で選手が入場しリングインした際に、リングアナから激励賞が入った封筒を手渡されます。
大抵はスポンサーやファン、友人等から贈られていることが多いです。
また、試合後に試合内容に感激した後援会やファンから激励賞が届く場合もあります。
ファイトマネーと合わせて、選手の貴重な収入源になります。
ボクシングだけでは生活は厳しい
プロボクサーの年間の試合数は2〜4試合です。
デビューしたてのボクサーはもちろん、日本チャンピオンでもボクシング一本で生活できる選手は稀です。
実際に僕も仕事をしながら、毎日のロードワークとジムワークに励んでいました。
ファイトマネーは、負けても減らずに貰える
原則として、試合に出場し成立させれば、ファイトマネーはあらかじめ契約で決められた金額が支払われます。
試合の勝敗に関わらず、内容によっても減額されることもありません。
しかし、ボクシングの1敗というのは他のどのスポーツと比べても重いです。
キャリア序盤の選手は、周囲の失望と次戦へのチャンスを逃してしまったり、
日本ランカーならばランキングが下がり、王座への挑戦機会が遠のいたり、消滅することもあります。
試合に負けたら、その試合でのファイトマネーは補償されますが、将来的に稼ぐファイトマネーは大きく減ってしまうことになります。
日本ボクシング史上最高額のファイトマネーを稼ぐ男|井上尚弥という“夢”


井上尚弥選手の年収は?
スポーツビジネス専門の米メディア「Sportico」が発表した2025年アスリート長者番付によると、
4団体統一王者、井上尚弥の年収は6,200万ドル(約101億円)とされています。
年収の内訳
| ファイトマネー ・各試合のファイトマネー ・PPV配信料 | 4,500万ドル(約73億円) |
| 副収入 ・スポンサー料 ・CM料 ・物販 | 1,700万ドル(約28億円) |
2026年5月に東京ドームで行われた、“THE DAY” 統一世界タイトルマッチでは約30億円のファイトマネーを獲得したと伝えられています。
ボクシングの世界では、欧米を主戦場としていて、体重が重い階級の選手が高額のファイトマネーを得る傾向が長年ありました。
しかし、アジア人で、なおかつ軽量級の井上尚弥選手のこの収入は、世界の他競技アスリートと比較しても驚愕の金額に値します。



間違いなく、ボクシング軽量級の未来を切り拓いた男だね。
リング外での収入
井上選手は日本国内の大口スポンサー、NTTdocomoやマルハンと契約を結んでいます。
また、他にも複数企業のCM・雑誌・メディアへの出演なども行なっています。
さらに、2024年11月にサウジアラビア政府直轄のプロジェクト「リヤド・シーズン」とのスポンサー契約を締結しました。スポンサー収入の推定総額は、複数契約で約30億円とのことです。
上記のスポンサー料も、井上選手の莫大な年収につながっているわけですね。



前例のない功績を次々に積み上げていく井上尚弥選手。
これからボクシングに挑戦し、未来をつくる若者たち・子どもたちにとっても夢のある話だよね…
プロボクサーが収入を高めるためにできること


個人競技であるボクシングは野球など団体競技と比べて、メインイベントを務める選手の人気が試合興行の成功・失敗を左右します。
選手個人の名前でどれだけお客さんを集めることが出来るかがすべての鍵となります。
それでは、上記の井上尚弥選手や中谷潤人選手、那須川天心選手たちのように1試合で数億円を稼ぐ、“夢”のボクサーになるためにはどういうことをすれば良いのでしょうか?
プロボクサーとしての実力を高める
プロボクサーが収入を高めるために最も重要なことは、選手としての実力を高め、勝つべき試合で結果を出すことです。
上記ファイトマネーの仕組みで解説したように、まずはC級B級A級と勝利数を重ねて、着実にファイトマネーを上げていきます。
すべての土台になるのは、プロボクサーとしての高い実力です。
井上選手も中谷選手も、その土台にあるのは圧倒的な実力、ボクサーとしての強さです。



まずはボクサーとして強くなる。これがスタート地点だね。
情報発信を行う|SNS・YouTube
これまでのボクシング業界
「プロボクサーは自分のトレーニングにだけ集中していれば良い。試合に勝つことだけがボクサーの仕事である」
一昔前まではそれが当たり前の認識でしたし、知名度を得るためにテレビ局や新聞・雑誌など、
メディアで取り上げられるには、選手としては試合に勝ち続けることしか方法はありませんでした。
これからのボクシング業界|選手自らマネージメントする
しかし時代は変わりました。
SNS…XやYouTube、ブログを通して練習風景や、試合日程、日常の活動などを全国に発信して、
ファンの方々と直接コミュニケーションをとることが可能になったのです。
また、これらの活動が地域のスポンサー獲得につながることも珍しくありません。
選手自ら“自主メディア”を設立して、知名度を向上させ、ファンをつくる。
そして試合時にチケットを買ってもらう。
ファンの存在と応援はボクサーの強力なモチベーションになります。
そして、それらの活動が未来のビックマッチに繋がっていく。
今はまだ少数の選手が行なっているだけですが、
選手自らが、自らのボクシングロードを作り上げていく、そんな時代がすぐそこまで来ています。



那須川天心選手や佐々木尽選手がそういったリング外での活動・情報発信を精力的に行なっているよね。この2人の今後が楽しみで仕方ない!
スポンサーや後援会を大切にする|挨拶回りと礼儀、感謝
応援してくれる人々の存在はとてつもなく大きいです。
実際に試合中に受ける歓声は本当に力になります。
応援してくれる皆さん、後援会の方々が来ていると思うと、
「この試合で絶対に負けるわけにはいかない」という気持ちが揺るぎないものになります。
また、後援会やスポンサーの方々は、普段の生活からサポートしてくれます。
仕事面で優遇してもらえたり、生活の援助をしてもらえたりなどです。
これらの応援してくれる大切な存在は、「頑張っているのだから当たり前だ」などと決して思わないこと。
普段から気を使い、試合後は挨拶回りをして、感謝の気持ちを忘れないことが大切です。
プロボクサーとして、収入を高めるためにももちろんのこと、
応援者が応援者を呼び、サポートしてくれる輪を広げることが一流選手への近道になります。



ボクシングは、1人でやるものじゃない。
まとめ|僕の実体験から伝えたいこと


プロボクサーにとって、収入を考えること、お金のことを考えることはすごく大切です。
お金は関係ない、後からついてくるもの、と考える方もいるかもしれませんが、
ボクシングを継続するため、モチベーションを高く維持し続けるためにはお金は絶対に必要なものです。
毎日の過酷なトレーニングに明け暮れていると、
仕事に行く気力はどうしても薄れてきます。
これから夢を持ってボクシングの世界に進んでいく人に、お金のことで苦労して欲しくない。
この記事が、ボクサーとしての収入を上げるヒントになれば嬉しいです。



僕の、心からの願いです。
キャリア初期のファイトマネーは微々たるもので、
スポンサーもいない、応援者も少ないという状態で、生活はとにかく苦しい。
僕の現役時代は、ファイトマネーは相場よりも少ない金額しかもらえず、
応援者から頂いた激励賞は貰えませんでした。
チケットをいくら売っても、ファイトマネー2万円の時などもありました。
ボクシングに全力で挑戦したことには1ミリも悔いはないのですが、
違うジムを選んでいたら僕のキャリアは違ったものになったかな、と思うことはあります。


この記事がこれからボクシングに挑戦する方の、
素晴らしいボクシングキャリアにつながることを心より願っています。
ここまでお読みいただき、感謝です。
また次回の記事でお会いしましょう!




